このブログを検索

2025年12月10日水曜日

晩秋の大銀杏

 

 

晩秋の丹生酒殿神社

 

 

 大銀杏の葉が、風に導かれるように静かに降り積もっていた。

 

 


 陽に透かされ、一片ごとに黄金の気配を宿した葉は、やがて地面いっぱいに広がり、ひそやかな絨毯となった。

 

 

 

 

 歩くたび、足裏でやわらかな音が解けていく。

 

 

 

 

 ガサリとも、サラリとも付かない小さな音。誰かに聞かせる為ではない、葉々だけが知る季節の囁きだ。

 

 

 

 

 ふと立ち止まると、わずかに残る木漏れ日の温かさと、冬の入口を知らせる空気の冷たさが、同じ場所に肩を並べていることに気づく。季節が移ろうときは、いつもこうして、異なる温度が静かに共存しているのだろう。

 

 

 


大銀杏は、今年もまた、何も語らずその変わり目を見届けている

 

 

 

 

 

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿